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菊友会員から推薦する2冊

◯「生命の星の条件を探る」 阿部豊(高30)著

阿部豊氏が書いた<地球以外のどこかに>で始まる本が話題になっている。東京大学理学系准教授の彼が表した「生命の星の条件を探る」昨年8月文藝春秋社刊。税込1,512円。著者と親しい天文部同期の久光章氏(高30)から小文が寄せられた。
『彼とは高校時代天文部で3年間一緒だった。口径15cm反射望遠鏡で木星を観測し、大赤斑やフェストーン等のスケッチをした。それは他の部員よりずっと精度の高い観測記録だった。厳冬期に凍えた鉛筆を動かした記録で、今も大切に保存してある。そんな懐かしい高校時代を思い出す。卒業後、彼は地球物理学の道に進み、1986年「大気と海の形成」に関わる論文(共著)が初めて英科学誌ネイチャーに掲載され、その後も彼の数々の論文は世界の惑星科学の最前線を走り続けている・・・。最近の大型望遠鏡や探査機の進歩で観測精度は大幅に向上し太陽系外惑星はおよそ2千個近くが見つかっている。本書は、そんな惑星に果たして・・・、地球外に生物は果たして・・・等の疑問に丁寧な説明と解説をしている。こんな面白い本は初めてである。是非一読をお薦めする。(久光章)』
本書奥付で、「2003年にALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症。3年の月日を経て書き上げられた」と添えられている。また、本書編集発行には、鈴木洋嗣氏(高30)が携わっていることを書き添える。(横田千明・高19)

 

◯「不可能を可能に」 田中徹二(高5)著

「不可能を可能に」(岩波新書)が、このほど刊行された。田中徹二氏は九段から早大理工学部に進学したものの、在学中に失明したため文学部英文科に転じ、卒論を点字で仕上げた勉強家。以後“点字の世界”を中心に活躍、今も現役の日本点字図書館理事長である。本書がカバーしている範囲は、駅のホームからの転落防止柵の普及策といった国内問題から、ネパールでの点字教科書制作など国際協力の分野まで幅広い。しかも中身が濃く、かつ感動的。「気付いていなかったことに気付かされる本」の典型といえる。ぜひご一読の程を!なお、同君は2007年度のNHK放送文化賞に続き、2015年には点字毎日文化賞も受賞している。(和賀井義之・高5)

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