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追悼 永見至先生のこと

会報第88号で永見先生の訃報に接した。今にして思うと、40数年前の九段高は錚々たる教諭陣を擁していた。中でもユニークで人気のあったのは化学の永見先生であった。肺が半分しかなくて御顔の色も冴えなかったようだが、学問への情熱は生半可なものではなかった。とにかく授業が面白かった。化学反応式を板書しながら、38式歩兵銃の話が飛び出したりした。中でもたまげたのは火炎瓶の作り方を伝授(?)なさった時だ。学生運動たけなわなりし頃である。クラス全員があれほど真剣に授業を受けたのは、あれが最初で最後ではなかったろうか。夏休みに先生は知ってか知らずか、私が前から目をつけていた化学の指導書を惜しげもなく何冊かくださった。そこには構造図や化学式の深い意味が解り易く説かれていた。先生の楽しかった授業が今でも忘れられない。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
(三根功治・高22)

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